HOME ごあいさつ 臨床試験とは 委託臨床試験一覧 試験参加中の患者さんへのお知らせ

試験内容

再発小児がんに対するゲフィニチブ(イレッサ)+イリノテカン併用療法(Ir2療法)のパイロット試験
 本試験は、再発した小児固形がん・小児脳腫瘍に対して化学療法(イホスファミド+ベプシドやトポテカンを含む治療)を
行っても 十分な効果が得られなかったお子さんを対象として行う試験です。
 欧米および日本でも再発治療によく使われるようになってきた「塩酸イリノテカン」という注射薬と、肺がんの治療薬として
有名な 「イレッサ」という飲み薬を同時に使う治療で、腫瘍の消失・縮小を目的としたものです。
 「塩酸イリノテカン」は日本でも医師主導治験が行われましたが、単剤での効果には限界があることがわかってきました。 また、再発を繰り返したお子さんには「塩酸イリノテカン」が効きにくくなることも知られるようになりました。そこで、他の薬と
組み合わせて、 より大きな効果を得られないかについて、世界的に検討が進んでいます。
 「イレッサ」は「塩酸イリノテカン」の効果を大きくさせる仕組みを持つことから、本試験では「塩酸イリノテカン」と「イレッサ」の併用療法について 検討することとしました。
 この治療は、アメリカの「St.Jude Children's Research Hospital」でも検討中です。
         
試験の目的
 ・Ir2療法の用量探索試験を他施設共同で行う場合の、治療・試験の実行可能性と
 安全性の検討
 ・小児がんでの蛋白発現の探索
 ・臨床薬理試験を行う場合の侵襲(採血量や採血ポイントなど)の最小化
試験のタイプ
 パイロット試験
試験参加の
主な条件
疾 患
 神経芽腫、網膜芽腫、横紋筋肉腫、未分化肉腫、ユーイング肉腫ファミリー、骨肉腫、
 滑膜肉腫、神経膠腫、髄芽腫、胚細胞性腫瘍、その他の骨軟部肉腫のいずれか
年 齢
 1歳以上40歳以下
治療歴
 ・標準的抗悪性腫瘍薬で既に治療されている。
 ・最後の治療から一定期間がたっている。
 ・これまでの治療で以下の薬が使われていない。
   塩酸イリノテカン、ゲフィチニブ、エルロチニブ、セツキシマブ
症 状
 ・画像検査で悪化しているか、腫瘍による症状がある。
 ・ひどい下痢や間質性肺炎がない。
 ・十分な臓器機能がある。

 上記の条件は、わかりやすく記載した概略です。
 試験参加希望の方は、試験に参加している施設を受診し、臨床試験についての詳しい説明を受け、同意手続きを完了することが必要となります。

  ※試験は、がん・感染症センター都立駒込病院でのみ実施されます。
  ※参加のご希望・ご質問等がありましたら 、現在おかかりになっている担当医を通してお問い合わせ下さい。
このページトップへ